どんな災害だっのか?
2011年3月11日14時46分18秒に宮城県牡鹿半島の東南東沖130キロを震源とする、マグニチュード9.0の地震が発生しました。
この地震によって波高10メートル以上にも上る大津波が、東北地方から関東地方の太平洋沿岸に打ち寄せ、壊滅的な被害を発生させた。
2020年2月に復興庁がまとめた被害状況では、
震災死者 15,899人
行方不明 2,529人
震災関連死 3,739人
避難生活者 約48,000人
震災死者の内9割は、津波による溺死によるものです。
津波の映像を、お伝えする事は被災者心理への配慮から難しい面もありますが、この災害を忘れてはならないという点から、リンクを掲載していましたが、直接リンクは削除しました。
実際の映像はYouTube等に現在も掲示されていますので、以下の内容を参考に検索願います。
「映像は岩手県釜石市の宝来館という旅館へ打ち寄せた津波の映像で、この映像に映っている方々は、この旅館の女将の的確な判断によって全員無事であったものです。」
この津波は福島県の東京電力福島第一原子力発電所にも地震発生から1時間後に、遡上高14~15mの大きさで襲い掛かり、1~3号炉でメルトダウンが発生し、大量の放射性物質が漏れる事となったのはあまりにも有名です。
その他にも非常に多くの点で、この震災を知って頂くべきと思いますが、詳細の説明は、以下のWikipediaのリンクにゆだねる事とします。
wikipediaはコチラ今なぜ東日本大震災を振り返るのか?
記載の内容にて、私たちが注視すべき点は、東日本大震災発生時から丸9年を経過した現在でも、約48,000人もの避難生活者がいる事です。
私は昨年まで3年半の期間で宮城県仙台市に在住し、東北の6県を管轄エリアとして勤務していましたが、津波に襲われた三陸海岸地区は、未だにかさ上げ工事が終了していなかったり、更地のままであったりが大部分で、とても復興が終了したという印象ではありませんでした。
また、現在も三陸海岸では行方不明者の捜索をボランティア団体が実施しており、ダイバー費用が不足しているため、仙台繁華街において募金活動を継続している状況です。
このように、熊本地震や台風被害、新型コロナウィルスとの闘いなど、多くの困難な自然との闘いが発生し、これからも少なからず発生を回避する事は出来ないと思いますが、東日本大震災は発生から10年目を迎える現在でも、まだ終わっていないのです。
ポイント
いま私たちがすべきことは、この東日本大震災という未曾有の出来事を決して忘れずに、そして伝承して、未来へ向けて災害から救われる人を一人でも多く作る事ではないでしょうか?
新型コロナの対応に関して、政府や行政の対応の仕方に数々の厳しい意見がマスコミ中心に発信されていますが、新型コロナの対応に関しても東日本大震災と共通する部分を上げれば、未曾有の対応である事です。
私たちは、自分が厳しい環境に接しなければならない事になった時に、その責任を誰かに転嫁したくなる気持ちは分かりますが、それだけでは何も解決しません。誰かを批判するのなら、自分が今できる事をするか、誰かの為に手助けをするかです。
東日本大震災の被災者は、今も立派に頑張って生活をしています。震災直後には、ライフラインを長期間閉ざされて、家族のコミュニティーやプライベートが崩壊し、食生活を含んだ、普通の生活が出来ない中で生き抜いてこられた人たちです。
そして大切な事は、被災者たちは、誰かを批判しながらこの9年間を過ごしてきたようには、私は感じません。前を向いて確実に一歩ずつ歩いてきたに違いありません。
本ブログを読まれている皆様へのお願い
東日本大震災は、10年目に入った今も、まだまだ復興できていないのです。このことをぜひご理解していただき、変わらずの復興支援をお願いいたします。また、福島県の農作物や海産物の風評被害は今も続いています。出荷品を全品検査している唯一の県であり、安全です。ぜひ皆様方から一人でも多くの方へお伝えください。
なお、次回は行動すべき事と学ぶべき事について記載します。
最後に、東日本大震災の伝承活動を実施している3.11メモリアルネットワークのリンクを掲載しておきますので、ぜひご覧ください。