最終ゴールを決める事、決して諦めない事
本ブログは、VUCA時代を象徴とする新しい時代のリーダーによるマネジメント像を記載している物です。
それは、今までの固定概念からの脱却を意味します。
したがって、これから記載する「業績をアップさせるマネジメント」の中には、読者の会社や組織、また自分の役職では困難な問題をはらむ可能性があります。
しかし、せっかくリーダーとして会社や組織のマネジメントをつかさどる立場になった以上は、自分自身が新たなマネジメントにチャレンジして行くことが、これからの時代には必要になる事をしっかり考えて頂きたいと思います。
チャレンジする最終ゴールは
① どんな環境変化が起きても業績をアップさせ続ける会社・組織にする事
② 自分の育てた人財が、10年後に会社の中核人財として育っている事
③ 将来、自分自身が会社の中核人財として全社をマネジメントしている事
この3点です。
そのためには、まず自分が任されている組織を大きく変革していく勇気と努力が必要です。
また一方で、変革する事は、必ず成功までの間に様々な社内の抵抗や批判を浴びせられる可能性があります。
すべての障害を乗り越えて上記に記載したゴールへ進み続けていく事を期待しています。
失敗しないための秘訣は簡単です。
ポイント
「絶対に、諦めない事。
どんな困難な壁にぶつかっても、決して諦めなければ、
成功しかないのですから」
今の解決ばかりするダメ上司
成功への道を記載する前に、自分の失敗談を記載していきます。
私は、会社を退職する前に任された大きな組織でこそ、全国No.1の成績を収め続けることができましたが、42歳で初めてリーダーに抜擢された直後の職場と2か所目の職場では失敗を続けてしまいました。
まず、リーダーに抜擢された最初の職場では、自分が長年経験してきたセールス部隊の部長職でした。
自分のセールス時代は、成績はとても優秀で(自分で言うのも恥ずかしいですが)多くの社内表彰を受けていましたので、自分のやり方が正しいと思い込んでいました。
社内でリーダー職として部下のメンバーに対してマネジメントしたポイントは、メンバー全員との徹底的なコミュニケーションとプレイヤーとしてのサポートでした。
毎朝社員全員とは会話をし、夕方には振り返りと共有を行い、パート社員の方とも積極的に相談や不安点について話し合っていました。
その結果メンバー間では、組織として非常に一体感のある職場との評価も頂き、他の職場の人がうらやむ職場でもありました。
しかし職場の雰囲気が良いというのが、必要な厳しさを失わせている事の気づかなかった事と、プレイヤーとしてサポート機会を多くしたことは、業務は円滑に進行する反面、部下の成長機会を奪っている事に気づいていませんでした。
また、次の職場では、前の職場のコミュニケーション重視は変更せずに、プラスアルファとして、課題達成に関しては、全員で協力し合って、一人の落ちこぼれの無いような職場風土を作ってきました。
この時は前の職場の失敗にまだ気が付いていません。そして更に、一人の落ちこぼれの無いように、成績がうまく上がらない部下をサポートする時間を増やしていたおかげで、他の自立しているメンバーの成長を抑制していたことに気づいていませんでした。
この両組織に共通していた失敗は、
注意ポイント
全て「今」の足元に発生している課題をクリアしようとしているばかりで、本質的な業務の目的や、メンバーに必要な人財育成プランが描けていなかったのです。
その結果業績面では、KPI(活動系指標)は他の組織には負けない結果は出すものの、KGI(最終目標)は達成できないという組織になってしまったのです。
このころのKPIは①流通カバー率②商品棚確保店率③販促台設置店率などで、KGIは①売上高②メーカーシェアでした。
本来KPIとはKGIを達成するための要素になっている事が前提ですから、KPIの達成はKGIの結果と相関しているべきものです。
しかし両組織はそうならなかった。
その理由をもう一度列挙しますが・・・
注意ポイント
業績面ではKPIの数値作りをする事で、足元に見える組織間競争の優位に立つ事を優先してしまった事。
部下マネジメント面では職場の雰囲気を良くする事やサポートを続ける事で、部下から良い上司と思われたいという感情が優先した事。で、本質的な業務の目的を忘れていた事が原因です。
こんな上司の部下は大変不幸です。
数年後に振り返った時に、部下たちは「あの頃は、楽しかったね」という、一見歓迎すべき言葉を頂いたとしても、最終目標を達成していない組織に属しており、また上司が手が差し伸べすぎていたせいで、部下の成長を阻害していましたから、重要なポストを担ってるメンバーはおらず、リーダーとしては失格としか言いようがありません。
本当の理想は、「楽しくて、やりがいがあって、自分自身が大きく成長した仕事」と振り返らせてあげなければならないのです。
しかし、この失敗があるからこそ、その後のリーダーとしてのマネジメント手法の成長があり、そのプロセスやポイントを皆さんにお伝えすることが出来るのです。
さて次からは、そのポイントを一つずつお伝えしていきます。