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部下に嫌われる上司の言動~部下を持つ貴方のチェックリスト

以下は、サラリーマン時代にコンプラ案件として接した内容と研修講師とした接した受講生の意見、またネット上の職場の悩みに掲示されていた内容を列挙してみました。

皆さんが部下を持つ身で、心当たりがあるようであれば、部下は仕事以外で悩んでいる日々を過ごしているかもしれませんよ。

直属上司編

部下の手柄を自分のものにする
博士
自分の手柄のように振舞っている所を部下に見られてるんでしょうね。管理職は組織の成果は自分の評価になる事は当然なんですが、

言動では部下のおかげで・・という言動を取る事が当然ですね。

部下が失敗した時逃げる・・責任を取らない
博士
これは部下にとって最悪の上司ですね。私が管理職を部下に持った時にも、失敗事があると「〇〇には普段からきちんと言ってるんですが・・・」と言う人が居ましたね。

普段何を伝えてても、起きてしまった失敗の責任は上司にもある事は当たり前です。

相談に行くときに声を掛けても生返事しかしてくれない。
博士
私もこの手の上司は経験ありますが、相談したくなくなりますよね。この手の上司に限って頭が良くてプライドが高い人の事が多いですね。ただし、経験上この手の管理職はどこかで必ず組織や部下にしっぺ返しに合って挫折してます。
いつ帰ったのか判らない
博士
上司であっても、部下全員の仕事が終わるまで管理しているという時代じゃないのに、この手の人は先に帰る事が悪い事だからそーっと帰るという行動を取るようです。早く帰る事は罪では無いので堂々と帰ればいいと思いますが・・、また単純にあいさつが出来ない上司がいるのであれば、人としての問題ですから、会社は管理職解任するか、部下は更なる上席に情報提供していい状況です。
休むとすごい量の心配メールが来る
博士
これは、男性上司で女性部下の時に何回か出会ったことがあります。発信側の上司は親切心で行っていると思っているようですが、受け手側は業務上の最低限の伝達以外は欲しくないのが普通です。

上司からのメールやラインは部下としては無視しにくいので、どうしても謝辞と共に返信してしまう・・こんな基礎的な心理と行動さえ理解できない人が結構いるようです。

更にこれが日常的に発生するようなら、セクハラかモラハラとしての立派な案件です。つまり発信側の意図や本心などは全く関係なく、問題行動に該当するという事です。心当たりのある上司の方は即刻やめましょう。ある日突然公的機関や上部機関から呼び出しが来ますよ。

酒の席で説教をする、長くて帰らせてくれない
博士
これも多い案件です。私も若いころに「上司との酒の付き合いも部下としての仕事だ!」とか「今日は気分が悪いから飲みに行くから付き合え!」なんて言う上司が居ました。そしてこの暴挙に何故反論できなかったのかと言えば、そんな上司ほど評価・昇進・異動などの人事権をカサにとって来るために我慢をせざる負えないのです。

経験値から言えば、そんな上司が居たら即刻公的機関や上席に訴えるべきです。仕事以外の精神的なプレッシャーで心の病になった人を何人も見ていますが、病になってからでは遅いのです。

また上司側は1回でも酒の席の悪態について、噂を聞いた場合は、必ず常時やってますので、部下と酒の席を共にする事はやめましょう。部下は貴方の家来では無いのですから・・

自分のビジョンを持っていない
博士
職場のリーダーが仕事に関して自分の明確なビジョンを持っていないという事が良くあります。リーダーによっては会社の経営ビジョンや上席が表明したビジョンを自分のビジョンのように言っている人も見ますが、たいていこのようなリーダーは統率力に欠けている人材が多いと思います。どんな立場のリーダーであっても自分自身固有のビジョンはしっかり持つべきです。

ビジョンがあるから、業務の優先順位や人財育成手段の創造が出来るのです。

部下はビジョンをしっかり持ってない上司には付いていきにくい物です。

説明が棒読みばかりで長いため眠くなる
博士
部下を持つリーダーにとって、部下に様々な説明をする場は多くあるはずです。上司から部下への説明は、必要な伝達内容とリーダーである貴方の考え方を表明する場でもあります。単純に上席や上位組織からのペーパーやデータを伝達するだけであれば会議やプレゼンは必要ありません。メールやペーパーの配布だけで充分です。また上司は自分が人前での説明が得意か不得意かはあってはいけない言い訳です。
同じことを2回以上言わせると怒りだす
博士
「これって前にも言ったよね・・」とか「何回同じこと言わせるんだ(怒)!」というフレーズを使ったことがありませんか?もし心当たりがあるのなら、それは全面的に“貴方が悪いのです!”

伝わっていないなら貴方の伝え方が悪いからであり、ちゃんと聞いてないのなら貴方の求心力が無いのです。人間が行動変革を起こすためには、同じことを500回言われるほどのインプットが必要であるという統計があったり、日本No.1コンビチェーンの全国会議では毎週同じ訓示が1年中あるなど、1回や2回伝達しても出来ないのが人間なのです。

何も決めない
博士
私もこのタイプの上司に仕えた事がありますが、本当に困ったものです。失敗しないためにはどうするか?を常に考えていると、リスクが明確にならない物は全て決められないと言う事になるのです。

環境変化や情報、消費者ニーズの変化が激しい現代では、

失敗しない業務設計は、その時点で失敗であると言えます。部下には大いに失敗させましょう。自分も失敗を受け入れましょう。そしてそれを糧に成長すれば良いのです。

周りに人が居る前で大声で怒鳴る
博士
もうこれは単純明快で「パワハラ」です。

もし今このような行動を取っているリーダーや経営者がいるとしたら、即座に止めましょう。現在は様々な相談センターや公的機関でパワハラの対応をしていますので、続けていれば必ずいつか裁かれる事になるでしょう。

部下を育てる方法は「自分を見ろ!」と堂々と思っている
博士
もしこのように思っているリーダーばかりの会社が在ったら、その会社は潰れる可能性が大きいですね。なぜなら、会社は成長していかなければなりません。そのために環境変化に対応していかなければなりません。

そのためには、常に部下は自分以上の人財にならなければならないのです。

リーダーである貴方の「自分を参考にしろ・・」的育成行動は、自分レベルまでの人財が育っても、自分以上の人財が出来にくくなります。

自分は偉いと思っている
博士
このようなタイプの人は非常に多いですね。民間で言えば、世の中に星の数ほどある企業の中の1つの企業において、たまたま役職を仰せつかっているだけなのに、なぜ自分は偉いような言動をするのか理解できません。私もサラリーマン時代は経営幹部の役職を持っていましたが、

「役職は、大きな責任と言う業務分担を与えられただけで、人間の価値を表すものでは無い」とよく言ってました。

したがって年長者には必ず敬語で話をしていました。それで何も困った事もありません。私の経験上、偉そうな口の利き方をする上司は、大抵実は弱虫か仕事が出来ない人、またはプライドが高いナルシストが多いですね。

役員・社長編

会ったことがない
博士
現在のネットワーク社会では、直接会わなくてもネットによる話を聞く事でも問題ないと思いますが、社員に合いに行かない企業トップは少ない無いようです。会社によっては、社員から直接日頃の苦情を社長や役員に言われたら困るからと、中間管理職がブロックしてしまう事もあります。
話したことがない
博士
会った事は無い人は、当然話したことも無いはずでが、企業のトップや部門の責任者は、最前線で働いている社員と積極的に会話をしなければなりません。なぜかと言えば、企業のトップ周りには会社の中の”椅子取り合戦”をしている人が多く居るのが当然です。

そんな人たちからは真実の情報など入ってくるはずもありません。

つまり自分の都合の悪い情報は上申していく途中で強引に解決してしまうのです。その結果、トップは「裸の王様」となっている事に気づかず、大きな問題となって発見されたときには間に合わないという事が良く起きるのです。

わがままでで、誰も反論できない
博士
経営者もしくは経営層である人は、自分の会社の運営について強いこだわりがある事は当然の事です。この強いこだわりは時として”わがまま”に受け取られる事もあるはずです。これ自体は問題ない行動と言えます。

ただし、自分の考え方に異を唱えてくれる部下を持っているかがポイントであると思います。

経営者の周囲にYasマンしかいない環境であったり、小さな課題でも即座に報告をしてくれるブレーンを持たない場合は、世の中や環境、消費者ニーズの変化や競合の動向に対して常に遅れた行動を取る事になるリスクを抱える事になります。

悪い報告をするとすごい剣幕で怒るため、悪い情報を上げられない
博士
たとえ、単純な人的ミスであっても、ネガティブな報告に対しては第一声として「良く報告してくれた」と感謝すべきです。世間に謝罪を行う事になるネガティブ案件は、日常の経営者間層と現場とのパイプつまりが事案を大きくすることが多いのです。
社員は言う事を聞くのが当たり前だと思っている
博士
経営者層が計画した戦略を実行するのは末端の社員たちです。社員たちに経営者の思い通り動いてもらうために必要な事は、経営視点から見た戦略の目的をしっかり伝達する事です。実行の仕方しか伝えずに本質的な目的を伝えなければ、立った少しの状況変化に対しても社員は応用を効かせて行動することは出来ません。

たとえどんな資質を持つ社員を持っていたとしても、経営者は社員を信用し、常に戦略を経営視点から説明する義務があるのです。

しかも経営層自身が行わなければならないのです。

会社のお金で飲食をしている
博士
経営者である以上、対外的な対応機会が多い事は当然です。したがって社外の利害関係者との接待や情報交換の際に飲食を伴う事も必然であり、会社経費での支払いが当然であると思います。

これは普通の社会人であれば当然理解できるはずなのに、なぜこのような話だ出るのか?と言えば、会社人としてとプライベート(個人)としての分別がついてない行動を取るからです。私もこの分別があやふやな上司に幾度となく出会ってきましたが、その姿を見るたびに業務意欲を失った記憶があります。経営者である以上、社員の業務意欲向上を図る事が役割ですから、逆の行為は慎むべきです。

最後に

これを読んだ皆さんに身に覚えがある事があったでしょうか? 「やられた側」であればまだしも、「やってる側」であれば、直ちに自分の姿勢を見直しましょう。部下が仕事で悩んだり悔しい思いをする事は自己成長のためにも必要な事であると思いますが、仕事以外で無用な悩みを部下に与える事の無いようにする事も管理者としての役割です。

まさか、「理不尽な事も、皆が経験してきた事で、そうやって人間が大きくなってきたんだ・・」なんて昭和時代の心得みたいなことを想っている人は居ないと思いますが、居たら、即刻人の上に立つ仕事を止めた方がいいですよ。

”実るほど、首を垂れる稲穂かな・・”

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近藤 章功

組織変革・人財育成を考える次世代リーダーを目指す方向けのサイトです。 経歴は、2019年で企業勤務を退社し、企業・組織のコンサルタントと共に研修会社と契約し研修講師を実施中。専門分野は人財育成・組織強化対策中心に幅広く対応。 コンサルティング・研修・講演ご希望の方は、以下まで anngel01020909.ivia@gmail.com

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