以下は、サラリーマン時代にコンプラ案件として接した内容と研修講師とした接した受講生の意見、またネット上の職場の悩みに掲示されていた内容を列挙してみました。
皆さんが部下を持つ身で、心当たりがあるようであれば、部下は仕事以外で悩んでいる日々を過ごしているかもしれませんよ。
直属上司編
部下の手柄を自分のものにする
言動では部下のおかげで・・という言動を取る事が当然ですね。
部下が失敗した時逃げる・・責任を取らない
普段何を伝えてても、起きてしまった失敗の責任は上司にもある事は当たり前です。
相談に行くときに声を掛けても生返事しかしてくれない。
いつ帰ったのか判らない
休むとすごい量の心配メールが来る
上司からのメールやラインは部下としては無視しにくいので、どうしても謝辞と共に返信してしまう・・こんな基礎的な心理と行動さえ理解できない人が結構いるようです。
更にこれが日常的に発生するようなら、セクハラかモラハラとしての立派な案件です。つまり発信側の意図や本心などは全く関係なく、問題行動に該当するという事です。心当たりのある上司の方は即刻やめましょう。ある日突然公的機関や上部機関から呼び出しが来ますよ。
酒の席で説教をする、長くて帰らせてくれない
経験値から言えば、そんな上司が居たら即刻公的機関や上席に訴えるべきです。仕事以外の精神的なプレッシャーで心の病になった人を何人も見ていますが、病になってからでは遅いのです。
また上司側は1回でも酒の席の悪態について、噂を聞いた場合は、必ず常時やってますので、部下と酒の席を共にする事はやめましょう。部下は貴方の家来では無いのですから・・
自分のビジョンを持っていない
ビジョンがあるから、業務の優先順位や人財育成手段の創造が出来るのです。
部下はビジョンをしっかり持ってない上司には付いていきにくい物です。
説明が棒読みばかりで長いため眠くなる
同じことを2回以上言わせると怒りだす
伝わっていないなら貴方の伝え方が悪いからであり、ちゃんと聞いてないのなら貴方の求心力が無いのです。人間が行動変革を起こすためには、同じことを500回言われるほどのインプットが必要であるという統計があったり、日本No.1コンビチェーンの全国会議では毎週同じ訓示が1年中あるなど、1回や2回伝達しても出来ないのが人間なのです。
何も決めない
環境変化や情報、消費者ニーズの変化が激しい現代では、
失敗しない業務設計は、その時点で失敗であると言えます。部下には大いに失敗させましょう。自分も失敗を受け入れましょう。そしてそれを糧に成長すれば良いのです。
周りに人が居る前で大声で怒鳴る
もし今このような行動を取っているリーダーや経営者がいるとしたら、即座に止めましょう。現在は様々な相談センターや公的機関でパワハラの対応をしていますので、続けていれば必ずいつか裁かれる事になるでしょう。
部下を育てる方法は「自分を見ろ!」と堂々と思っている
そのためには、常に部下は自分以上の人財にならなければならないのです。
リーダーである貴方の「自分を参考にしろ・・」的育成行動は、自分レベルまでの人財が育っても、自分以上の人財が出来にくくなります。
自分は偉いと思っている
「役職は、大きな責任と言う業務分担を与えられただけで、人間の価値を表すものでは無い」とよく言ってました。
したがって年長者には必ず敬語で話をしていました。それで何も困った事もありません。私の経験上、偉そうな口の利き方をする上司は、大抵実は弱虫か仕事が出来ない人、またはプライドが高いナルシストが多いですね。
役員・社長編
会ったことがない
話したことがない
そんな人たちからは真実の情報など入ってくるはずもありません。
つまり自分の都合の悪い情報は上申していく途中で強引に解決してしまうのです。その結果、トップは「裸の王様」となっている事に気づかず、大きな問題となって発見されたときには間に合わないという事が良く起きるのです。
わがままでで、誰も反論できない
ただし、自分の考え方に異を唱えてくれる部下を持っているかがポイントであると思います。
経営者の周囲にYasマンしかいない環境であったり、小さな課題でも即座に報告をしてくれるブレーンを持たない場合は、世の中や環境、消費者ニーズの変化や競合の動向に対して常に遅れた行動を取る事になるリスクを抱える事になります。
悪い報告をするとすごい剣幕で怒るため、悪い情報を上げられない
社員は言う事を聞くのが当たり前だと思っている
たとえどんな資質を持つ社員を持っていたとしても、経営者は社員を信用し、常に戦略を経営視点から説明する義務があるのです。
しかも経営層自身が行わなければならないのです。
会社のお金で飲食をしている
これは普通の社会人であれば当然理解できるはずなのに、なぜこのような話だ出るのか?と言えば、会社人としてとプライベート(個人)としての分別がついてない行動を取るからです。私もこの分別があやふやな上司に幾度となく出会ってきましたが、その姿を見るたびに業務意欲を失った記憶があります。経営者である以上、社員の業務意欲向上を図る事が役割ですから、逆の行為は慎むべきです。
最後に
これを読んだ皆さんに身に覚えがある事があったでしょうか? 「やられた側」であればまだしも、「やってる側」であれば、直ちに自分の姿勢を見直しましょう。部下が仕事で悩んだり悔しい思いをする事は自己成長のためにも必要な事であると思いますが、仕事以外で無用な悩みを部下に与える事の無いようにする事も管理者としての役割です。
まさか、「理不尽な事も、皆が経験してきた事で、そうやって人間が大きくなってきたんだ・・」なんて昭和時代の心得みたいなことを想っている人は居ないと思いますが、居たら、即刻人の上に立つ仕事を止めた方がいいですよ。
”実るほど、首を垂れる稲穂かな・・”