組織改革の実行と苦悩編

組織改革を成し遂げるためのトップリーダーの役割

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組織改革がうまく行かないのは、トップリーダーの責任に他ならない

組織を強くしたい、人財を育成したい、今のままではダメだ・・などは、どんなトップリーダー(※)でも考える事だと思います。

           (※)トップリーダーとは、社長、部門長、機関長などの立場をイメージする

一方で、組織改革をしようと思ったときにトップリーダーがすべきことの何割が出来ているでしょうか?

すべきと考える事を列挙してみる事にしました。

◆組織改革の方向性はトップリーダー自分自身で考え、新しい組織に求めるビジョンも自ら考える事

注意ポイント

⇒大きな組織改革には、トップリーダー自身の行動が不可欠です。したがって、仮に部下に提案されたものであっても、自分事として行動できるまで腹落ちさせる必要があります。また、変革を行う時に外部知見を導入する事は現在の時代は当然であると思うべきです。会社内部のみでは、過去の社内経験が壁になって、本質的な転換が困難になるリスクがあります。

◆将来の予測は、限りなくガラス張りで開示する勇気を持つ事。

注意ポイント

⇒環境変化の激しい時代には、会社の末端に至るまでが、責任をもって判断業務をしてもらう事が必須です。そのために、経営情報や商品情報、人事、給与に至るまで、判断とスキルとモチベーションに影響を与えるべき情報は、全ての社員に対して、意味と今後の予測を含めて説明する必要があります。

◆全社員あての伝達は、繰り返し繰り返し何度も行う事。

注意ポイント

⇒組織改革をする背景や意味、進むべき方向、また必要な情報内容は都度都度発信する必要があります。特に環境変化が起きる都度に会社が置かれている状況が変わりますので、必要な情報の変化が起き、将来予測が変わります。したがってその都度の説明は必須です。

◆伝達された社員の反応に、耳を傾ける事。

注意ポイント

⇒トップリーダーは末端までの社員とのコミュニケーションを疎かにしてはなりません。特に、消費者情報の変化や社内外のネガティブな情報は、階層での伝達では、絶対に湾曲されたものになるために、スピーディで正しい判断が出来ません。したがって、社員の声に耳を傾ける事はリーダーの当たり前の経営者行動です。

◆デスリーダー化する、組織と中間管理職が必ず発生する事を考えておくこと。

注意ポイント

⇒組織改革をするという事は、「今までの何か」を否定する事になります。という事は、今まで守ってきた何かを否定される組織や、管理職が出来ることになります。この変革にスムーズについていけない組織や管理職は、デス組織やデスリーダーとなり、変革の障壁になります。私の経験では、上位組織の管理職に一人でもこのタイプがいると、下部組織全部が混乱に陥ります。しかも、そうなっている事をTOPに情報提供されない事から、更に混乱に陥ります。しかし、このデス組織やデスリーダーは必ず発生するのです。この問題の解決には、TOPリーダー自身が情報網を持つ事と、デス達の修復は自分自身が責任をもってする事で解決されます。

◆変革期に起きる失敗をとがめない事。

注意ポイント

⇒変革期には、必ず失敗は起きてきます。しかしその失敗は次回に活かせば良いだけです。時々失敗を著しく嫌うTOPリーダーがいますが、基本的に会社の経営者としては失格だと言わざるおえません。失敗はさせない事より次に活かすこと・・これが鉄則です。

いかがでしょうか?この位トップリーダー自身がやらなければならない事は多いのです。

 トップが持つべき意思とは

組織改革の中でも、エンパワーメント化は、不確実性で環境変化の速い時代に、必須の組織運営である事は理解できても、当初の旗揚げだけで部下任せになってしまうケースが多いのです。

部下であるリーダー達は、今までの仕事の仕方の中での成功体験者です。

また成功体験によってポジションを掴んでいる事で「失敗」というものに対する恐怖は非常に大きいため、変革のための壁を乗り越える事が出来ないのです。

トップ自身が部下の失敗を受容し、改善を待ち、時には手を差し伸べなければ、この変革は成功しません。

成功への道を言い換えれば

ポイント

「トップは強い意志をもって、エンパワーメント化成功に立ち向かい、部下のリーダー達を信用し、リーダー達も、その部下のメンバー達を信用し続ける事」

これが出来れば、きっと強い組織作りへの道は成功します。

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近藤 章功

組織変革・人財育成を考える次世代リーダーを目指す方向けのサイトです。 経歴は、2019年で企業勤務を退社し、企業・組織のコンサルタントと共に研修会社と契約し研修講師を実施中。専門分野は人財育成・組織強化対策中心に幅広く対応。 コンサルティング・研修・講演ご希望の方は、以下まで anngel01020909.ivia@gmail.com

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